チェコ・アヴァンギャルド ブックデザインにみる文芸運動小史

チェコアヴァンギャルド関連の書籍が発売されたようです。

チェコ・アヴァンギャルド ブックデザインにみる文芸運動小史
西野 嘉章
4582833322

20世紀初頭、プラハで生じた前衛芸術のダイナミックな交流を俯瞰し、生活とアートの詩的統合を目指した運動に、今にいたるチェコ・カルチャーの魅力の源流を探る。当時の雑誌・本など、カラー図版200点を収録。(「MARC」データベースより)

随分前に発売された雑誌『Luca/No5』の秘密のチェコアートという特集に、チェコアヴァンギャルドの記事が数ページ紹介されていました。その文章を書かれたのもこの本を書かれた西野 嘉章さんでした。特集には、装丁本などのグラフィックも多数収録されていたのですが、その洗練されたデザインは、新鮮で刺激的なものばかりでした。
20世紀初頭のチェコアヴァンギャルドという運動の中で製作された、カレル・タイゲやラヂスラフ・ストルナなどによる優れた装丁本は、評価が高く、手が出ないくらい高価なものが少なくないです。この書籍は、少々専門的な内容ですが、チェコアヴァンギャルドの装丁本が多数収録されているので、眺めているだけでも十分に楽しめますよ。

チェコの絵本【kulička-クリチカ-】関連:
【アドルフ・ホフマイステル】Adolf Hoffmeister
ホフマイステルは、画家、イラストレーター、詩人、ラジオ・コメンテーター、翻訳家、美術批評家、教育者、外交官、文化行政官など多くの肩書きを持つ知的文化人。1920年に設立されたチェコアヴァンギャルド芸術集団”デヴィエトスィル”にも最年少のメンバーとして参加しています。

関連:
●Czech Book Covers of the 1920's and 1930's
http://www.sil.si.edu/ondisplay/czechbooks/explore.htm
●Karel Teige[カレル・タイゲ]
http://www.nyu.edu/greyart/exhibits/teige/